キッチンは住宅の中でも利用頻度が高い場所のひとつです。
中でも、「レンジフード(換気扇)」は、料理中に発生する煙や油分、においを外へ逃がす空気環境を守る大切な役割を担っています。
しかし、どの設備にも共通して言えることですが、長年使用していると少しずつ劣化が進み、気づかないうちに本来の性能を十分に発揮できなくなっているケースも少なくありません。「最近、煙が残りやすい」「変な音がする」といった小さな変化も、実は交換が必要なサインかもしれません。
今回のブログでは、レンジフードの寿命や取替時期が必要になる兆候について分かりやすくご紹介します。
キッチンのリフォームや設備の見直しを検討されている方にとって、判断材料のひとつになれば幸いです。
レンジフードの寿命はどのくらい?
一般的に、レンジフードの寿命は約10年〜15年とされています。
ただし、使用頻度やお手入れの状況によっては、想定の寿命より早く調子が悪くなることもあります。
特に以下のような状況下で使用していると、劣化のスピードが早まる傾向があります。
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揚げ物や炒め物など、油を多く使う料理が多い
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掃除の頻度が少ない(油汚れが蓄積しやすい)
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湿気が多く、内部のサビや腐食が進みやすい
レンジフードの劣化は、見た目で判断しにくいものが多い為、「音」「におい」「動作」といった使用している際の小さな違和感に注意する必要があります。
レンジフードの交換が必要なサインとは?
それでは実際には、どのような症状が現れた時が「取り替え時」と考えるべきなのでしょうか。
代表的な交換時期に現れる症状をご紹介していきます。
1. 異音や振動が気になる
レンジフード使用時に「ゴーッ」「カタカタ」といった異音や不自然な振動がある場合、内部のモーター劣化や部品の損傷が考えられます。
こうした異音の原因には以下のようなものがあります。
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モーターの回転軸が摩耗している
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プロペラが変形・破損してバランスが崩れている
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ファンが汚れや異物で重くなり、負荷がかかっている
清掃することで一時的に改善する場合もありますが、症状が頻繁に再発するようなら、交換を前提に専門業者へ相談しましょう。
※不具合の音や動作は、録音や動画で記録を残しておくと、診断時の判断材料として役立つ場合があります。
2. 異臭や煙が部屋にこもる
レンジフードの換気機能が落ちてくると、調理中のにおいや煙がキッチン内に残りやすくなります。さらに、天井や壁に油汚れとしてが目立つようになったら要注意です。この状態を放置していると以下のようなリスクがあります。
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室内の空気が悪化し、アレルギー症状などの健康に悪影響を与える
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換気不良による一酸化炭素中毒などの危険性
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油の蓄積による火災リスクが上昇
レンジフードが動作していても、においや煙が以前より残っているようであれば、換気能力が低下しているサインです。早めの点検・交換を検討しましょう。
3. プロペラやファンの回転数が落ちた
「スイッチを入れても風量が弱くなった」「吸い込みが明らかに悪い」このような症状が見られてきたら、ファンモーターの劣化や電気系統の不具合が起きている可能性が高い傾向にあります。チェックポイントとしては以下の通りです。
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以前よりプロペラの動きが遅い
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強弱の切り替えが反応しない
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スイッチを入れても回転しない
特に使用年数が経っている場合、レンジフード内のファンの油詰まりやモーターの寿命によるものがほとんどです。
掃除をしても改善がみられない場合は、本体ごとの交換が最も確実な対処法となります。
【実例紹介】郡山市の戸建て住宅での対応事例
郡山市内にお住まいのご夫婦から、「レンジフードの音がうるさくなってきた」「煙が残る感じがする」とのご相談をいただきました。
点検の結果、レンジフードの使用開始から約10年以上が経過しており、モーターの劣化とファンの油詰まりが確認されました。
当初は同型のレンジフードの交換をご希望でしたが、今回の動作不良の要因に掃除不足が見受けられたため、価格帯も同等のお手入れがしやすい型のレンジフードをご提案しました。交換後は換気機能も改善して、お手入れに関しては「以前のレンジフードに比べて掃除が大変じゃなくなった」とご好評でした。
レンジフードの交換時、合わせて見直したいポイント
リフォームでレンジフードを交換する際には、次のような項目も一緒にチェックしておくと、後からの手間が減ります。
● 吊戸棚や壁材とのバランス
レンジフードは単体で交換可能ですが、吊戸棚の高さや幅、壁の仕上げ材とのバランスを考慮することで、仕上がりがより美しくなります。
● 掃除のしやすさを重視する
近年では、フィルターがない構造や、自動洗浄機能付きの製品も増えています。
「掃除の手間が負担に感じる」という方は、メンテナンス性の高いモデルを選ぶことで、将来的な快適さがぐっと変わります。
● 追加工事が必要になるケースもある
たとえばブーツ型からスリム型へ変更する場合、排気方式の違いにより、ダクト位置の変更や電気配線の調整が必要になることもあります。
こうした追加工事の有無は、見積もりの段階で事前に確認しておくのが安心です。
まとめ:レンジフードのサインを見逃さないことが大切!
レンジフードの交換が必要になる主なサインは、以下の3つです。
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異音・振動が発生するようになった
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においや煙が換気されずに部屋にこもるようになった
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プロペラやファンの回転が鈍くなった
どれのサインも気を付けて見ていないと見過ごしがちなサインですが、放置すると安全性や快適性を損なう原因になります。
10年以上経過しているレンジフードは、寿命も近づいている可能性が高いのため、ぜひ点検や交換をご検討ください。
キッチン設備のリフォームはセットホームへ
セットホームでは、レンジフードの交換からキッチン全体のリフォームのご相談に対応しております。
設備の選び方から設置工事まで、お客様の暮らしに寄り添ったご提案をいたします。
二本松市・郡山市を中心に、多くのご家庭の住まいづくりをお手伝いしてきた経験をもとに丁寧にサポートいたします。
現地調査・お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。