
家づくりや大規模なリフォームを検討していると、「長期優良住宅」という言葉を目にすることはないでしょうか。
なんとなく文字の通り「長く住める質の高い家」というイメージはあっても、具体的にどんな基準があり、どんなメリットがあるのかを把握している方は少ないと思います。
SETHOMEでも、お客様から「長期優良住宅にしたほうがいいのでしょうか」「リフォームでも関係ありますか」といったご相談をいただくこともあります。
そこで今回は、長期優良住宅の基本からメリット・注意点をわかりやすくご紹介します。
長期優良住宅とは何か
長期優良住宅とは、国が定めた基準を満たし、「長期間にわたって良好な状態で使用できる」と認定された住宅のことです。
2009年に制度が始まり、日本の住宅を“使い捨て”ではなく“長く大切に使う資産”へと転換していくことを目的としている制度です。
これまでの日本では、住宅の平均寿命は欧米と比べて短い傾向があり、築30年ほどで建て替えられるケースも少なくありませんでした。
しかし、住宅の建て替えには多くの資源や労力が必要であり、環境への配慮や、住まいの資産価値という観点からも「良質な住宅を長く使う」ことが求められるようになりました。
長期優良住宅は、単に丈夫な家というだけではなく、性能、維持管理の仕組み、将来への備えまで含めて評価を受けた住宅でもあります。
長期優良住宅の主な基準
長期優良住宅として認定を受けるには、いくつかの基準をクリアする必要があります。
代表的な条件は次の通りです。
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劣化対策が講じられていること
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高い耐震性能を備えていること
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省エネルギー性能を満たしていること
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維持管理や更新がしやすい構造であること
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維持保全計画が策定されていること
例えば耐震性では、建築基準法の最低基準よりも高い水準が求められるます。
断熱性能についても、一定以上の断熱材や開口部性能が必要になります。
また、大きな特徴が「維持保全計画」です。
これは、将来的な専門家による点検や住宅の補修計画をあらかじめ立てておく仕組みです。
家を建てた後も長く良い状態を保つためには、定期的な住宅へのメンテナンスが重要になります。
長期優良住宅は、その考え方を制度として明確にした内容でもあります。
長期優良住宅のメリット
長期優良住宅に認定されることで得られるメリットはいくつかあります。
まず挙げられるのは、税制面での優遇です。
住宅ローン控除の限度額が一般住宅より高く設定されることや、固定資産税の軽減措置が延長されるなどの経済的なメリットがあります。
制度内容は時期によって変更されることがあるため確認は必要ですが、家計にとっては大きな後押しになります。
次に、資産価値の維持という点です。
長期優良住宅は性能が客観的に証明されているため、将来売却を検討する際にも評価ポイントになる傾向があります。
築年数だけでなく、「どんな性能を備えているか」が重要視される時代になりつつあります。
最後に、長期優良住宅の最大のメリットは、住宅性能面が国が制定する基準値に達しているため快適に生活することが出来ます。
わかりやすい例を挙げると断熱性能が高い家は、冬の寒さや夏の暑さを緩和でき、冷暖房費の削減にもつながり、耐震性能が高い住宅は、大きな地震が発生した際の倒壊のリスクを下げることが出来ます。
注意しておきたいポイント
一方で、長期優良住宅には注意点もあります。
まず、初期コストがやや高くなる可能性があります。
高性能な構造材や断熱仕様を採用するため、標準仕様より費用が上がることがあります。
ただし、光熱費の削減や将来的な修繕リスクの低減を想定するとコストに見合った結果になることも多いです。
また、長期優良住宅の認定を受けるには、申請が必要になり、設計段階での書類作成や審査が必要になるため、計画的なスケジュール管理が重要になります。
住宅完成後も維持保全計画に基づく定期点検が必要になります。
手間に感じるかもしれませんが、これは家を長持ちさせるための大切な仕組みです。
車の車検と同じように、定期的なチェックが結果的に大きなトラブルを防ぎます。
リフォームと長期優良住宅
長期優良住宅は新築の制度という印象が強いかもしれませんが、既存住宅でも一定の基準を満たす改修を行うことで「長期優良住宅化リフォーム」として認定を目指すことができます。
例えば、耐震補強工事や断熱改修、基礎や構造部の劣化対策などを実施することで、住宅性能を大きく向上させることが可能です。
築年数が経った家でも、しっかりとした改修を行うことで、これから先20年、30年と安心して住み続けられる住まいへと生まれ変わります。
SETHOMEでは、単に内装をきれいにするだけのリフォームではなく、「この家にあと何年住むのか」「次の世代に引き継ぐのか」といった将来設計を踏まえたご提案を大切にしています。長期優良住宅の考え方は、そうした長期的視点のリフォームと非常に相性が良いのです。
まとめ
長期優良住宅とは、耐震性や断熱性といった基本性能を高め、計画的に維持管理していくことを前提とした住宅の認定制度です。
この制度は単なる認定制度ではなく、「家を長く資産として守る」という考え方を具体的にした制度でもあります。
家づくりを検討する際には、どうしても費用面に注目しがちですが、本当に大切なのは住み心地とも言えます。
そのため、費用面も大事ですが、快適さ、安心感、そして将来の価値まで含めて考えることが、将来後悔しない選択に繋がります。
新築を検討している方も、今の住まいをリフォームしたい方も、長期優良住宅認定制度も視野に入れて計画すると将来性の高い住宅にすることが可能です。
SETHOMEでは、お客様のライフプランに合わせた最適なご提案を行っています。
長く安心して住める家づくりについてお気軽にご相談ください。
