キッチンで水漏れ?考えられる原因とリフォームの判断基準
「シンクの下が濡れている」「床がじわっと濡れている」など、キッチンでの水漏れは突然やってきます。
何も対策をせずに放置するとカビや腐食の原因にもなり、住宅全体に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
今回のブログでは、キッチンで水漏れが起きる主な原因と対処法・リフォームを検討すべきタイミングについて詳しく解説します。
キッチンリフォームをご検討中の方にとって、トラブルの予防や適切な対策を知るきっかけになれば幸いです。
キッチンが水漏れする原因とは?
キッチンの水漏れの多くは、経年劣化や部品の不具合が原因です。
ここでは、実際の修繕でよく見られる代表的な3つの原因についてそれぞれの特徴と対処法をわかりやすくご紹介します。
■原因① ゴムパッキンの劣化
キッチンの水漏れで一番多い原因は、排水口や蛇口のつなぎ目に使われているゴムパッキンの劣化です。
ゴムパッキンは、水を漏らさないようにするための重要な部品ですが、長年使用するとパッキンの弾力が失われると、
隙間が出来て水がにじみ出し、水漏れが発生することがあります。
【ゴムパッキンの劣化で現れる症状】
・シンク下の収納が濡れている
・ポタポタと配管から水滴が垂れている
・配管のナットが緩んでいる
【対処法】
ゴムパッキンを新しいものに交換して、ナットや部品の締め直しを行いましょう。
ゴムパッキンやナットを締める工具や部品はホームセンターでも簡単に手に入りますが、
取り付けに不安を感じる場合は、無理をせずに専門の修理業者へ依頼するのがおすすめです。
■原因② 排水ホースの破損・劣化
キッチンの下で見えにくい場所にある排水ホースも、長年の使用でひび割れや穴があくことがあります。
排水ホースの寿命は一般的に5~10年とされており、寿命を超えて使用し続けると破損による漏水のリスクが高まります。
【排水ホースの破損・劣化で現れる症状】
・排水ホースに小さなヒビが見られる
・水だけでなく汚れた排水が漏れるため、悪臭が発生し、衛生面にも悪影響を及ぼす可能性がある
・放置すると床材や下地が腐食する恐れがある
【対処法】
排水ホースの破損・劣化が疑われる場合は、衛生面や床材や下地が腐食を防ぐためにも、できるだけ早めに排水ホースの交換しましょう。
また、水漏れが長期間続いていた場合は、排水ホースだけでなく床下にも影響が及んでいる可能性があるため、配管の専門業者による点検を受けることをおすすめします。
■原因③ 排水管の詰まり
排水管に油汚れや食材カスが蓄積すると、水がスムーズに流れず、逆流による水漏れを引き起こすことがあります。
詰まりが悪化すると、排水管の継ぎ目が外れてしまったり、逆流した汚水がシンク下に漏れたりすることも。
【排水管の詰まりで現れる症状】
・水を流すと「ゴボゴボ」と音がする
・排水の時間がかかるようになる
・シンクに水がたまり、流れなくなる
【対処法】
軽度の詰まりであれば市販のパイプクリーナーなどで対応できますが、重度の詰りになると詰まりの位置や原因を特定しづらいことも多く、
無理に処置をすると症状が悪化することがあります。そのため、配管の詰まりは早めに専門業者へ相談するのが安心です。
水漏れをきっかけに、キッチンリフォームを検討するのもひとつの方法
キッチンでの軽微な水漏れであれば、修繕によって対応できることが多いですが、以下のような状況である場合は、
キッチン全体の見直しやリフォームを検討する絶好のタイミングとも言えます。
■リフォームを検討した方がよいケース
・キッチン本体が設置から20年以上経過している
・同じ箇所で何度も水漏れが発生している
・シンク下のカビや腐食が進んでいる
・家族構成や生活スタイルが変化し、使いづらさを感じている
例としてあげた状況の場合、部分的な修理よりも、掃除のしやすさ・動線の改善・収納力の向上などを含めた、
キッチン全体のリフォームがおすすめです。
セットホームでのキッチン水まわりリフォーム事例
【郡山市・Y様邸/キッチンリフォーム】
キッチンの設置から約30年以上が経過したY様邸では、シンク下の水漏れの修繕の依頼をいただきました。
当初は修繕のみの予定でしたが、詳しくお話を伺うと、年に数回修繕をしても同じ症状に悩まされていると長年お困りの様子でした。
現地でキッチン全体の状況を確認したところ、修繕予定箇所以外にも様々な個所に不具合が確認できたため、
今回は修繕ではなくキッチンリフォームを改めて提案しました。現地調査の際に確認した症状は以下の内容になります。
【キッチン周りの現地調査で判明した不具合】
・排水ホースに経年劣化によるヒビ
・シンク周辺の漏水による腐食
・壁・床材へのカビの浸食
現地調査の結果をご説明すると、Y様も予想以上に様々な個所が痛んでいたことに改めて驚いていた様子で、シンク周辺や壁や床材は水回りだから仕方ないものだと諦めていた部分もあったようです。
上記の症状を改善と再発防止のために、セットホームでは以下のリフォームを行いました。
【施工内容】
・シンクと排水ホースの交換
・シンク下収納を防水仕様のものに変更
・壁・床材は掃除しやすく、耐水性に優れた素材に張替え
リフォーム後は、水漏れが改善したのはもちろん、あきらめていたカビの発生も抑えられ、日々の手入れも簡単になったとご好評でした。
こうした実例からもわかるように、水漏れは単なるトラブルではなく、キッチンの使い勝手や快適性を見直す絶好の機会になることがわかります。
【まとめ】水漏れの放置はNG!早めの対応と見直しが大切
キッチンの水漏れの主な以下の要因が原因になります。
・ゴムパッキンの劣化
・排水ホースの破損・劣化
・排水管の詰まり
このような不具合を放置すると、水漏れの範囲が広がり建物全体に深刻なダメージを及ぼす可能性もあります。
水漏れを見つけたら早めに原因を特定して修理や必要に応じたリフォームを検討をおすすめします。
セットホームでは、今回ご紹介したようなキッチンや水回りのトラブルに対応したリフォームを二本松市・郡山市を中心に承っております。
当社は設備会社として創業しており、配管や水道設備の知識に長けた専門の職人が在籍しております。
そのため「これってリフォームが必要?」「どこまで直せばいいの?」といったお悩みにも専門家の視点からお客様にわかりやすく丁寧にご説明いたします。キッチンの使い勝手に違和感や不便に感じた時にはどうぞお気軽にご相談ください。