
秋になると、日本列島は台風の通り道になることが多く、昨日も台風が大きな被害が出ました。
日本の9月〜10月は台風が多く発生し、強風や大雨によって住宅の「屋根」や「外壁」に大きな被害を受けることがあります。
「うちはまだ大丈夫」と思っている方でも、気が付かないうちに屋根材のズレやひび割れが進んでいることも少なくありません。
 実際、台風が通過したあとに雨漏りが発生し、修理を依頼されるケースは毎年多く見られます。
今回のブログでは、秋の台風シーズンに備えて行うべき屋根点検の重要性と、チェックポイント・補修のタイミングについて詳しく解説します。
1. なぜ秋の台風後は屋根点検が大切なのか
台風シーズンの屋根ダメージは想像以上
台風は、横殴りの雨、突風、飛来物などによって住宅に対して複合的な被害を与える可能性があります。
特に屋根は建物の一番上に位置しているため、台風によるダメージを最も受けやすい箇所でもあります。
瓦やスレート(薄い板状の屋根材)がずれたり、金属屋根の一部が浮いたりすることもあるあり、
破損した箇所をそのまま放置したままにすると、次のようなリスクにつながります。
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雨漏りが発生する
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木材や断熱材が湿気で劣化する
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カビやシロアリの発生原因になる
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修理費用が大きくふくらむ
つまり、台風後の屋根点検は「被害を未然に防ぐための最初のステップ」 になります。
2. 自分でもできる屋根チェックポイント
屋根の点検というと「高い場所に上るので危険」「自分では無理そう」と思う方も多いでしょう。
 実際に屋根の上に上るのは危険なのでおすすめできませんが、地上からでも確認できるポイントがあります。
① 雨漏りのサインを室内でチェック
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天井や壁紙にシミができていないか
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雨のあとに天井裏からカビ臭がしないか
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壁と天井の境目に黒ずみや変色がないか
これらが見つかった場合、すでに屋根の内部に水が入り込んでいる可能性があります。
② 外から見える範囲でのチェック
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屋根材(瓦やスレート)のズレや割れ
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金属屋根の浮きやサビ
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雨樋(あまどい)の詰まりや破損
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棟(むね)や軒先部分の浮き上がり
特に棟板金(むねばんきん)と呼ばれる屋根のてっぺんの金属部分は、強風で外れやすい箇所です。
③ 台風後の落ち葉やゴミの確認
屋根に落ち葉がたまっていると、雨水の流れを妨げて雨漏りの原因になることもあります。
3. 屋根トラブルを放置するとどうなる?
「今は雨漏りしていないし大丈夫」と思っても、屋根の小さな異常を放置すると、時間が経つにつれて被害が拡大します。
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屋根材のズレ → 雨水が入り込む → 下地の木材が腐る → 屋根全体の交換が必要に 
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棟板金の浮き → 風で飛ばされる → 近隣住宅や車に損害を与える危険も 
実際、1万円〜2万円程度で済むはずの小さな補修を放っておいた結果、数十万円の工事になってしまった例も珍しくありません。
4. 専門業者に依頼する屋根点検のメリット
① プロは屋根の上まで安全に点検できる
屋根の勾配(角度)や高さによっては、一般の方が上ると非常に危険です。
 リフォーム会社や屋根業者は、屋根の細部に至るまで細かい点検作業を行います。
② 目に見えない劣化も発見できる
表面上はきれいに見えても、内部の下地材や防水シートが劣化しているケースもあります。
 プロなら経験と道具を使って、こうした「隠れた不具合」を見逃しません。
③ 適切な補修内容と費用を提示してもらえる
単なる修理ではなく、今後10年・20年を見据えたメンテナンス計画も提案してもらえるのが専門業者に頼む大きなメリットです。
屋根の状態や築年数によって、必要な工事の内容や費用は大きく異なります。
 下の表は、あくまで一般的な施工例をもとにした目安です。
屋根リフォームの種類と費用の目安
屋根リフォームには、部分補修から葺き替えまでいくつかの方法があります。
 たとえば、瓦のひび割れやスレートのズレといった軽い補修なら 1〜5万円程度 が目安です。
 棟板金(屋根のてっぺんにある金属部)の交換は 5〜15万円前後、屋根全体の塗装は 30〜70万円程度 かかるケースが多いです。
劣化が進んでいる場合は、既存の屋根に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」(70〜150万円前後)や、古い屋根をすべて撤去して新しくする「葺き替え工事」(100〜200万円前後)を検討します。
なお、これらの金額はあくまで目安であり、屋根の形状や勾配、使用する素材、足場設置の有無などによって変動します。
正確な費用を知るには、現地調査と見積もりが必要になります。
6. 台風前にできる屋根まわりの予防対策
台風が来ることが事前に分かっている場合は、被害を抑えるために以下の部分を台風が来る前に点検しておくことをお勧めします。
① 雨樋の掃除
落ち葉や土が詰まっていると、台風の雨水がうまく流れず雨漏りの原因になります。
② 飛びやすいものを固定
屋根の近くにあるテレビアンテナ、太陽光パネル、換気フードなども固定が緩んでいないか確認を
③ 庭やベランダの片付け
鉢植え・物干し台・カバー類などは強風で飛ばされやすく、屋根や窓ガラスを傷つけることもあります。
④ 定期的な屋根点検の習慣化
台風が来る前だけでなく、年に1回程度の点検をしておくと安心です。
7. 屋根点検を依頼するベストタイミング
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台風通過後(特に雨や風が強かった場合)
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雪が降る前の秋〜初冬
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屋根塗装から10年以上経過しているとき
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新築・リフォームから10〜15年経過した住宅
このタイミングで点検をしておくことで、大きな修理を防げる確率がぐっと上がります。
9. 屋根点検はどこに頼むべき?
屋根の点検は、リフォーム会社や屋根専門業者が行っています。
 依頼する際は次の点を確認しましょう。
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無料点検の範囲や内容が明確か
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写真付きで状態を報告してくれるか
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修理の必要がない場合も正直に伝えてくれるか
信頼できる業者であれば、「点検だけしておきたい」という相談にも丁寧に対応してくれます。
9. まとめ
秋の台風は、屋根にとって一年の中でも最もダメージを受けやすい季節です。
「見えないから大丈夫」ではなく、「見えないからこそ点検する」 ことが大切です。
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台風後はまず屋根の状態をチェック
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小さな異常でも早めの補修が重要
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年に1回の定期点検を習慣にする
これだけで、雨漏り・修繕費・ストレスを大幅に減らせます。屋根や外壁の状態が気になる方は、
 地域密着で住まいの点検・修繕を行う 「セットホーム」 までお気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、屋根の状態を丁寧にチェックし、最適なメンテナンス方法をご提案いたします。
 
                     
                         
                        