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冬前にやっておきたいベランダ・バルコニーの点検

 

気づけばもうすぐ11月と冬の季節が近づいてきています。

年末の11月からは気温が下がり、雪や凍結、強風の影響を受けやすくなる季節がやってきます。
屋根や外壁と同じように、ベランダやバルコニーも冬の前に点検しておくことが重要になります
点検をせずに放置しておくと、雨漏り・排水詰まり・防水層の劣化などの見えない部分にまでダメージが進行してしまうこともあります。

今回のブログでは、冬本番を迎える前に確認しておきたいベランダ・バルコニーの点検ポイントやリフォームの目安をわかりやすくご紹介します。
冬前のご自宅のメンテナンスの計画を立てる参考になさってください。

 

1. なぜ冬前の点検が大切なのか

 

ベランダやバルコニーは、常に外に面しており、雨・風・紫外線・温度差といった自然環境の影響を一年中受けています。
そのため、表面上の見た目はきれいでも、実際には少しずつ劣化が進んでいる場合があります。

 

特に冬は次のようなリスクが高まる時期です。

 

  • 雨や雪が降る機会が増える

  • 気温差による防水層のひび割れ

  • 落ち葉やごみで排水口が詰まりやすい

  • 凍結で排水溝や防水材が膨張・収縮を繰り返す

 

これらの条件が重なると、ベランダ下の天井や部屋に雨漏りが発生する原因に繋がることがあります。
実際、リフォームのご相談で「天井にシミが出た」「壁紙が浮いてきた」といったトラブルの原因を調べると、
元はベランダの防水層や排水不良だったというケースが少なくありません。

そのため、冬のトラブルを防ぐには、気温が下がる前の「秋〜初冬」が点検のベストタイミングです。

 

2. 点検の基本ポイント

 

それでは、ベランダとバルコニーのどの部分をチェックすればよいのでしょうか。
ご自宅でできる5つのセルフチェックポイントをご紹介します。

 

(1)床面のひび割れ

床に小さなひび割れや浮きがないかを確認します。床の小さなひび割れや浮きは防水層が傷んでいるサインで、放置するとそこから雨水が侵入します。ひびの幅が1mm程度でも、冬の凍結に凍結することでひびが広がる可能性があります。ひび割れに気が付いた際には、早めにコーキング補修や防水塗装の検討を行うようにしましょう。

 

(2)排水口(ドレン)の詰まり

落ち葉や砂ぼこりで排水口が塞がれていないか確認しましょう。排水溝に詰まりがあると、雨水が排水出来ず
「ベランダに水が溜まる→排水が出来ない→ベランダの劣化を早める」原因になります。

排水溝の詰りは、特に秋の落ち葉が多い時期はゴミもたまりやすいため特に注意が必要です。
月に一度でもは掃除をすることで詰りを未然に防ぐことが可能です。

 

(3)手すりやフェンスのぐらつき

風の強い日や雪の重みで手すり部分が劣化することもあります。
手すりやフェンスに錆びやぐらつきが見られる場合は、塗装や固定金具の交換が必要になります。

 

(4)外壁との取り合い部分

ベランダと外壁のつなぎ目にひびや剥がれがないか確認しましょう。
ひび割れは、雨水の侵入口になりやすいため、劣化を見つけたら専門業者に相談するようにしましょう。

 

(5)天井や室内側のシミ

ベランダ下の天井や室内壁に「うっすらとしたシミ」が見える場合は、すでに水が染み込んでいるサインの場合があります。

表面が乾いていても内部で湿気が溜まっている可能性があるため、早めの専門の業者に点検を依頼しましょう。

 

3. ベランダ防水の種類と耐用年数

 

防水層にはいくつかの種類があり、素材によって耐久性が異なります。

 

  • ウレタン防水:約10〜12年(最も一般的)

  • FRP防水:約12〜15年(戸建てベランダに多い)

  • シート防水:約10〜13年(アパートやマンションに多い)


※耐用年数はあくまで目安で、日当たりや施工状況によって耐用年数は前後します。
定期的な点検やトップコートの塗り直しなどの定期的なメンテナンスを行うことで、より長く維持することも可能です。

 

4. 放置するとどうなる?実際によくあるトラブル

 

ベランダ・パルコに―の劣化を放置したままにしておくと、次のようなトラブルにつながることがあります。

 

■ 雨漏り・室内への浸水

ひび割れや防水層の破れから水が入り、室内の壁や天井にシミが発生します。
見えない部分で木材が腐食すると、リフォーム費用が高額になる場合もあります。

 

■ カビ・湿気の発生

床下や壁内に湿気がこもると、カビの温床になります。
カビは呼吸等の健康被害の原因になることもあるため、早期発見と対策を行うことが大切です。

 

■ 鉄部の錆び・腐食

手すりや笠木などの金属部分が錆びると、見た目だけでなく安全性にも影響します。
塗装工事で防げる段階のうちに対応するようにしましょう。

 

5. 点検・リフォームを依頼する際のポイント

 

ベランダ点検を業者に依頼する場合、次のような流れが一般的です。

 

  • 現地確認・目視点検

  • 状況に応じて防水層の破断チェック

  • 見積もり・補修提案

  • 必要に応じて防水工事または部分補修

 

費用は面積や劣化の程度によって変動しますが、
軽度の補修なら数万円程度、防水工事一式なら10万〜30万円ほどが目安です(※価格は状況により変動します)。

 

6. ベランダを長持ちさせるためのメンテナンス習慣

 

専門のメンテナンスを行わなくても、日ごろからちょっとした手入れを意識して行うことで、ベランダは格段に長持ちします。

以下の3ポイントを意識してベランダとバルコニーを手入れしてみましょう。

 

  • 月1回の掃除(排水口・落ち葉取り)

  • 強風・豪雨後の点検(ひび割れ・水たまり確認)

  • 定期的なトップコートの塗り替え(5〜6年ごと)

 

紹介した手入れを日々意識して行うことで、防水層の寿命を延ばす期待が出来ます。

 

8. まとめ

ベランダ・バルコニーは、意識して状態を確認することは少ない場所ですが、ダメージを放置しておくと家全体の寿命を縮めるリスクがあります。

気候が落ち着いている冬前の今の時期こそ、点検・メンテナンスを行うベストタイミングな時期とも言えます。

ベランダやバルコニーで気になる点がある方は、ぜひお気軽にセットホームまでご相談ください。

 

 

 

 

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