
一年のうちでも特に10月~12月は空き巣や侵入被害が増える季節だとご存じですか?
日が短く、暗くなる時間が早かったり、行楽シーズンで長期家を留守にする機会が増えるため、空き巣にとっては犯行をしやすい時期なのです。
この記事を読んでいる方でも、「うちは大丈夫」「うちには何も盗られるものなんてない」とは思っていませんか?
空き巣による侵入窃盗の多くが一般家庭をターゲットにしています。
今回のブログでは、リフォーム会社の視点から、冬に注意したい防犯のポイントとリフォームでできる防犯対策をわかりやすく紹介致します。
■ 1. 冬に防犯対策が必要な理由
冬の防犯対策が必要な理由は以下のことが挙げられます。
● 日が短く、人目が届きにくい
秋・冬の10月~12月は、夕方5時前後には辺りは暗くなります。
そのため、空き巣犯にとっては、人から見つかりにくい時間帯が他の季節に比べて長く、
夕方〜夜にかけての時間帯が最も注意が必要な時間帯といわれています。
外から見て照明が点いていないことで、留守と判断されやすく、わずかな外出中に侵入されるということもあります。
● 年末年始の不在が増える
帰省や旅行などの行楽で家を空ける人が多いのも秋・冬の特徴です。
特に住宅街が静まり返る年末年始は、不在が目立つ家が狙われやすくなります。
■ 2. 空き巣が狙う侵入経路とは
警察庁の統計によると、住宅への侵入経路で狙われやすい箇所は次の3つです。
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1位:窓(約50%)
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2位:玄関ドア(約30%)
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3位:勝手口・ベランダ(約15%)
この統計から、窓と玄関をしっかり防犯対策することが、最も効果的な防犯リフォームといえます。
■ 3. 窓の防犯リフォームでできること
窓廻りの防犯対策は、以下のリフォームが有効的です。
● 防犯ガラスへの交換
ガラス破りによる侵入を防ぐには、防犯ガラスが効果的です。
防犯ガラスは2枚のガラスの間に強靭な中間膜を挟み込み、衝撃を受けても簡単に割れない構造になっています。
このタイプのガラスは割るのに時間がかかり、音も大きいため、侵入をあきらめる効果も期待出来ます。
● 補助錠の取り付け
窓に最初から付いているクレセント錠だけでは、防犯としては十分とはいえません。
窓の上下に補助錠を追加することで、侵入までの時間を大きく遅らせられます。
空き巣犯は「侵入に5分以上かかると諦める」と言われており、防犯ガラス同様に侵入を遅らせることが有効的です。
● 面格子・シャッターの設置
外から見えにくい場所にある窓ほど、狙われやすい傾向があります。
浴室やトイレ、勝手口などには面格子やシャッターを設置しておくと安心です。
最近では、外観を損なわないスタイリッシュなデザインの格子も増えています。
● 内窓(二重窓)の設置
防寒リフォームとして人気の内窓も、防犯面で高い効果を発揮します。
外窓と内窓の2重構造になり、鍵も2か所に設けられるため、侵入にかかる時間が倍以上になります。
加えて、断熱や防音にも優れており、防犯能力だけではなく、冬の快適さも向上します。
■ 4. 玄関の防犯リフォームでできること
玄関は空き巣の侵入しにくいと思われがちですが、実は侵入経路として狙われやすい場所でもあります。
ここでは、防犯性能を高める玄関リフォーム方法をいくつかご紹介します。
● 鍵の種類を見直す
良く見るギザギザが特徴のシリンダーキーは、ピッキングで簡単に開けられてしまうことがあります。
最近主流のディンプルキーという鍵の表面に複数のくぼみがある鍵で、ピッキング防止性能が高いのが特徴でもあります。
さらにセキュリティが高い鍵で有名なのが、スマートキー(電子錠)です。
スマートキーの特徴としては、カードキーや暗証番号で解錠できるため、鍵の紛失リスクも減り、防犯と利便性を両立できます。
● 採光窓のガラスを強化する
玄関ドアに小さな採光窓があるタイプは、採光窓部分を割って鍵を開けられてしまう恐れがあります。
強化ガラスや防犯ガラスに変更することで、防犯性を高めることが出来ます。
● ワンドア・ツーロックにする
警察庁が推奨している防犯対策のひとつが「ワンドア・ツーロック」です。
ドアに2つの鍵を設けることで、侵入までの時間を稼ぎ、犯行をためらわせる効果があります。
● センサーライト・防犯カメラの設置
夜間の玄関周りを明るく照らすことも防犯対策としては効果的です。
人感センサー付きのライトを設置することで、人が近づくと自動で点灯し、不審者の接近を防ぐ効果があります。
また、最近は小型でデザイン性の高い防犯カメラも増え、スマートフォンから映像を確認できるタイプなど機種も多機能なタイプが増えています。
■ 5. 家全体でできる防犯アイデア
これまでは紹介した内容は、リフォームをすることで対応できる防犯対策でしたが、家全体を利用した防犯アイデアをご紹介します。
● タイマー付き照明で在宅を演出する
外出中でも照明が自動で点灯・消灯するように設定しておくことで、「留守だけど留守に見えない」演出ができます。
一軒家の場合、リビングや玄関、2階の部屋など、点灯する場所ごとに時間を変更しておくと室内で人が移動しているように外から見えるためより効果的です。
● カーテンで室内の様子を隠す
カーテンを付けていない状態の部屋は、部屋の状況が外から容易に見えるため在宅状況を推測されやすくなります。
レースカーテンを閉めたり、夜は厚手のカーテンを使ったりすることで、プライバシーと防犯の両方を守れます。
● 郵便物をためない
長期外出時に郵便物やチラシがたまっていると、「この家は留守だ」と判断されてしまいます。
旅行や帰省の際は、家族や近所の方に回収をお願いしておくと安心です。
■ 6. 防犯リフォームで暮らしの質を高める
防犯リフォームは、“泥棒や空き巣対策”に効果的ですが、生活の質を高める側面も合わせ持っています。
例えば、内窓の設置は断熱・防音・結露防止にも役立ちますし、玄関ドアを交換すればデザインや断熱性能もアップします。
つまり、防犯対策をきっかけに、「より快適で安心な住まい」 になります。
■ 7. まとめ:冬の防犯は「見直しのチャンス」
この時期は、防寒リフォームのイメージが強いですが、実は防犯リフォームを検討するのにも絶好の季節でもあります
こうした季節の特徴を踏まえて、「窓」や「玄関」を中心に見直すことで、家族と住まいを守る確かな安心が手に入ります。
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