
毎年冬になると気になってくるのが暖房などの「光熱費」が気になりませんか?
燃料・物価で気になる上がる光熱費ですが、なるべく節電しながらも快適に過ごしたいというのが本音ではないでしょうか。
実は、住まいのちょっとした工夫やリフォームで、暖かさを保ちながら電気代を抑えることが期待できます。
今回のブログでは、「節電しながら暖かく暮らすための住まいの工夫」を専門家の視点からわかりやすく紹介します。
1.暖房を“逃さない”家づくりが節電の第一歩
今住んでいる部屋が暖房をつけてもなかなか暖まらないと感じる方はいませんか?
そう感じるお部屋の多くは、「熱が外へ逃げている部屋」であることがあります。
冬の住宅で熱が逃げる場所の割合は、おおよそ以下の割合と言われています。
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窓やドアなどの開口部:約50%
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壁や天井、床:約30%
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換気口などのすきま:約20%
つまり、上記で挙げた箇所をリフォームすることで、暖房効率のUPすることが見込めます。
一番お手軽なリフォームでは内窓リフォームが挙げられます。
● 内窓リフォームとは?
既存の窓の内側に、もう一枚“内窓”を取り付けるだけで、断熱性を大きくあげることができるリフォームです。
窓からの冷気をカットし、結露も減らせるため、冬だけでなく通年通してで快適な住まいを実現します。
また、防音効果や防犯性の向上も期待できるため、近年人気のリフォーム工事の一つです。
施工費用の目安は、1か所あたり約5〜10万円前後になります。(値段はあくまで目安です。窓サイズ・ガラス仕様によって変動します。)
2.床からの冷え対策で、暖房効率アップ
暖房などから出た暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまります。
つまり、足元が冷たく感じる空間ほど、暖房効率が悪い空間ということになります。
そのような空間に対して、有効なリフォームが「床下断熱」や「床暖房」のリフォームになります。
● 床下断熱材の施工
床下に断熱材を設置することで、冷気による底冷えを軽減し、暖房を強くしなくても暖かさを感じやすくなります。
特に1階の地面に近い部屋ほど設置をおすすめしています。施工費用の目安は1部屋あたり10〜20万円前後になります。
(値段はあくまで目安です。床材や断熱材の種類により変動します。)
● 床暖房の設置
床暖房は、エアコンなどの暖房機器と違い、足元からじんわり暖まる暖房設備です。
エアコンに比べて体感温度が高く感じられます。
設定温度を1〜2℃下げても快適に過ごせるため、結果的に省エネにつながります。
設置費用の目安は6畳あたり20〜40万円前後になります。(値段は電気式・温水式など使用により変動します。)
3.窓まわりの工夫で節電効果を高める
リフォーム工事を行うのが難しい方も、窓まわりのちょっとした工夫で断熱効果と節約効果を得ることが出来ます。
● 厚手のカーテンや断熱レースを活用
カーテンを夏用から冬用の厚手カーテンに変更したり、保温効果のある断熱レースを使用するだけでも、室内の暖かさをキープできます。
カーテンを床まで届く長さまですることで、冷気が入る隙間をその分減らすことが出来るためさらに効果的です。
● サッシのすきまをチェック
古い窓枠はゴムパッキンが劣化してすきま風が入りやすくなっていることがあります。
市販の「すきまテープ」や「断熱シート」を使うだけでも冷気の侵入を減らせます。
4.エコ家電と照明の見直しでさらなる節電を
エアコンや照明などの家電に対しての見直しポイントについて解説します。
● 省エネエアコンに買い替え
近年のエアコンは「省エネ性能」が格段に機能が向上しています。
10年以上前のエアコンを使っている場合、最新機種に交換するだけで年間電気代を2〜3割削減できるケースもあります。
また、エアコンは「フィルター掃除」などの日々のお手入れも大切です。
エアコンは汚れがたまることで動作効率が落ち、必要以上に出力を上げて使うことが多くなってしまうため、電気代が無駄にかかってしまいます。
● LED照明への交換
白熱電球や蛍光灯をLED照明に変えると、電気代を約50〜80%削減できます。
LEDは白熱電球や蛍光灯に比べ、寿命も長く、交換の手間も少ないため、コストパフォーマンスも抜群です。
5.暖房器具の使い方を工夫して節電
暖房を使う際に、一工夫することで同じ暖かさでも電気代を抑えることが期待できます。
● サーキュレーターや扇風機で空気を循環
先程説明したようにエアコンの暖かい空気は天井付近にたまりやすいため、サーキュレーターや扇風機で室内の空気を循環させましょう。
空気を循環させることで、部屋全体の気温が均一に暖まり、エアコンや暖房器具の設定温度を下げても快適に感じられます。
● 加湿器で体感温度をアップ
室内が乾燥すると部屋の中が冷たく感じやすくなります。
加湿器で湿度を40〜60%に保つと、同じ温度でも体感が2〜3℃暖かく感じ、暖房費の節約にも繋がります。
● ゾーニングして暖房効率UP
オフィスのような広い空間を暖房機器で暖めようとすると、エネルギーを多く消費します。
そのため、エリアをカーテンやパーテーションなどで空間を仕切る「ゾーニング」を行うことで、
効率よく部屋を暖められます。
まとめ:暖かさと節電は「両立」できる
どうしても「暖かさを優先すると光熱費が上がる」「寒くても節電するのにはがまんが必要」など冬に快適な空間を得る為には、我慢が必要という固定概念を持たれがちですが、正しい知識や断熱リフォームで暖かさと節電は両立が可能です。
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熱を逃さない断熱リフォーム
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暖房効率を上げる床や窓まわりの改善
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省エネ家電やLED照明の導入
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サーキュレーターなどの小さな工夫
これまでに紹介した知識や工夫の積み重ねが、冬の快適さと節電の両方の願いを叶えてくれます。
今回紹介した知識はごく一部です。自分の家はどこから手を付けていいか悩んでいる方は、
まずは、私たちセットホームにご相談ください。現地調査・見積は無料でお客様にあった最適なリフォームプランをご提案いたします。
断熱リフォームは冬本番前の今がおすすめです。お気軽にご相談ください。
