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購入した中古住宅で冬に気付く不便さとは

 

中古住宅を購入すると、最初の数か月は新生活への期待に満足する人が多いです。
しかし、購入時期が寒さが本格化する前だと、寒さが厳しくなるにつれ、「こんなはずではなかった」と感じる部分が表面化することがあります。

今回のブログでは、中古住宅で初めて冬を迎えて不便に感じる箇所の紹介とその改善策を分かりやすく紹介します。

これから中古住宅を購入を検討されている方は確認してみてください。

 

不便に感じるポイント1:家のどこかがとにかく寒い

 

中古住宅を購入した際に感じる悩みの代表ともいえるのが、家の中の温度差です。
リビングは暖かいのに、廊下に出た際に寒さが厳しく感じる。二階は妙に冷える。洗面所やトイレだけ極端に寒い。

こうした「部分的な寒さ」を感じる人は少なくありません。

 

原因は主に三つあります。

 

・原因1:壁や天井、床の断熱材が十分に入っていない、または劣化していること。
古い住宅は断熱基準が今よりはるかに緩く、そもそも断熱材の量が少ないケースがほとんどです。

 

・原因2:窓の構造
アルミサッシの単板ガラスは外気の影響を受けやすく、窓から冷気がじわじわ入ってきます。

窓が冷えていると、部屋全体の体感温度まで下がります。

 

・原因3:住宅内の気密性
新築のように隙間を抑えた造りではないため、新築に比べ中古住宅は外の冷たい空気が室内に入りやすくなっています。

 

この三つの条件が重なると、暖房器具を入れても近くだけが暖かく、離れた場所はと寒いという状態が続きます。

 

不便に感じるポイント2:光熱費が想像以上に高くなる場合がある

 

中古物件を購入して迎える初めての冬で、光熱費の請求書を見て驚く人も多いです。
なぜこんなに高くなってしまったのでしょうか?理由はシンプルで、住宅内の暖房効率が悪いことが原因です。

暖房効率が悪く部屋が暖まりにくい家は、エアコンの負荷が上がり電気代がかさみます。

暖房器具に石油ファンヒーターやガス暖房を使用しているなら燃料代も合わせて増加します。
部屋を暖めても、冷えやすい構造の住宅だと「もうちょっとつけておこう」と無意識に暖房時間が増え、結果的に費用が跳ね上がります。

住宅内の断熱や窓を改善することで、同じ暖かさでもそこまでに達する必要エネルギーが大幅に変わります。
光熱費を抑えたい場合は、暖房器具の性能を上げるよりまずは、住まいの断熱性能を上げる方が効果的です。

 

不便に感じるポイント3: 結露がひどくてカビが増える

 

中古物件に限ったことではありませんが、冬で悩まされる住宅の症状として結露があげられます。

 

特に中古物件で結露が発生しやすい場所は以下の通りです。

 

・北側に位置する部屋
・古いアルミサッシの窓
・日当たりが悪い窓
・風通しが弱い収納内部

 

こうした場所で水滴が大きくなり、そのまま放置することでカビが発生することも珍しくありません。

結露は、部屋の暖かい空気が、冷たい窓や壁で冷やされ水滴に変わる現象です。
断熱不足や窓の性能不足が発生原因なので、日々結露の箇所を拭き取りだけでは根本的な解決になりません。
カビが発生すると、独特のにおいやアレルギーの原因にもなるため、対策が必要です。

 

不便に感じるポイント4:お風呂と脱衣所の寒さがつらい

 

冬になると中古住宅でよく聞く声が、お風呂に入るまでの数分が耐えられないほど寒い脱衣所が寒いというものです。

昔の住宅の浴室や脱衣所の断熱が弱く、壁の内側が外気に近いことが原因です。

そのため、浴室暖房が無い家庭は特に冷えが辛くなります。

また、温度差が大きいとヒートショックのリスクも高まります。

 

不便に感じるポイント5:隙間風が止まらない

 

「窓のサッシが歪んでいる」「玄関ドアのパッキンが劣化している」「床下の気密が弱い」など、築年数の長い住宅では様々な場所から隙間風が入るようになります。

ほんの少しの隙間でも体感温度は大きく下がるため、暖房をつけていても肌寒く感じるようになります。

 

不便に感じるポイント6:床が冷たい

 

築年数の長い家の冬の朝は「床が氷みたいに冷たい」と感じる人も多いです。
なぜ寒く感じるかというと、床下断熱が不十分で、外気温がそのまま床に伝わっているためです。

古い住宅は床下に断熱材がなかったり、断熱材があっても薄いことが多いため底冷えを感じやすい傾向にあります。
床暖房のような設備を入れなくても、断熱材を追加するだけで驚くほど改善することがあります。

 

不便に感じるポイント7:家の中で音が響きやすい

 

冬は窓を閉め切ることが増えるため、家の中の音が反響して気になるケースがあります。
意外に知られていませんが、断熱性能が低い住宅は音の響きも強い傾向にあります。

家が冷えるだけでなく、生活音がストレスになる場合もあり、快適性と静かさは密接に関係しています。

 

中古住宅を快適にするための改善策

 

住宅の状態によって必要な対策内容が変わりますが、冬の不便さを軽減する代表的な改善方法を紹介します。

 

1. 内窓の設置

最も寒さに効果が高く、工事時間も短い改善方法です。
断熱対策と結露対策に有効で、部屋の暖かさが大きく変わります。

 

2. 玄関ドアの交換

意外と見落とされがちですが、玄関も冷気が入りやすい場所です。
断熱ドアに替えると、家全体が暖まりやすくなります。

 

3. 壁や床下の断熱補強

築年数が古いほど断熱効果が大きく、床からの底冷えや壁からの寒さ対策に直結します。

 

4. 浴室の暖かさ改善

浴室暖房の設置、窓交換、断熱パネルなど、設置する負担が少ない様々な対策方法があります。

 

5. 気密の再調整

サッシや玄関ドアの調整、パッキン交換で隙間風が大幅に減ります。

 

まとめ:冬に気付いた不便は、住まいを見直す良いきっかけ

 

冬は住宅の性能が最も分かりやすく表れる季節です。

寒さや結露、光熱費の高さは「我慢して乗り越えるもの」では決してありません。

 

住まいの性能を今より少し上げるだけで、生活の質は驚くほど変わります。

冬に気付いた不便の正体を知ることは、住まいをより良くする第一歩です。

今回ご紹介した改善方法はすべてセットホームでリフォームが可能です。

少しでも気になる箇所がある場合はお気軽にご相談ください。

 

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