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始めよう!カーポートや外回りの雪や霜対策

 

気温が下がり雪が降り始める12月は、家まわりで気づかないうちにトラブルが増える季節です。

特にカーポート、アプローチ、外階段などは寒さの影響を直接受ける場所でもあります。

雪や霜を甘く見ていると思わぬ破損や事故につながることがあり、毎年トラブルの相談が多いのも12月です。
今回のブログでは、今月から出来る雪や霜の対策方法についてご紹介いたします。

 

1. なぜ雪や霜の対策が必要になるのか

 

雪や霜が家の外回りに与える影響は大きいものです。

例えば、雪は少量なら軽いですが、量が多い場合はカーポートやサンルームなどの屋根に重さがが掛かるため負荷がかかります。

雪が少量だからと油断すると、湿気を含んでいる雪が予想以上に重くなり、骨組みに負荷がかかります。
また、霜は、床面を滑りやすくするだけでなく、外構の素材そのものにダメージを与えます。

コンクリートやタイルの表面で霜が凍って溶けるを繰り返すことで、細かいひび割れが起きやすくなります。
こうしたダメージは早めに対策を取れば防げるケースが多いので、今から対策しても十分間に合うタイミングです。

 

2. カーポートの雪対策

 

カーポートは雪の負荷を最も受けやすい場所です。

地域によっては1度の大雪で屋根が曲がったり、柱が傾いたりするケースもあります。

ここでは、カーポートの一般の方向けのセルフ対策と専門工事でできる強化策を紹介します。

 

◎積雪に耐える構造かどうか確認する

カーポートには「耐積雪量」という基準があり、

積雪20センチ用、30センチ用、100センチ用などカーポートごとに耐積雪量が決まっています。
自宅のカーポートがどれくらいの雪に耐えられる製品なのか、まずは確認することが大事です。

取扱説明書が無ければメーカー名と型番からインターネットなどで調べると確認出来ます。
耐積雪量を超える雪が予想される地域では、強度の高いタイプへ交換する検討も必要になります。

 

◎雪下ろしはこまめに

屋根の雪対策で、雪下ろしは最も手軽で効果が高い対策と言えます。

ただし、屋根などの雪を金属製のスコップなどの硬い道具を使用すると、屋根材が傷つくので避けた方が良いです。

雪下ろしをする際は、樹脂製の雪かきやスノーブラシ使うと屋根を傷付けにくく、安全に雪下ろしが可能です。
雪が一度に大量に降った場合は、屋根全体を一気に落とそうとせず、端の方から少しずつ動かすのがコツです。

急いで作業すると屋根を痛めたり、雪崩などの思わぬ事故に繋がるため、一人で行わず、二人以上で実施するようにしましょう。

 

◎雪による倒壊を防ぐためのサポート柱

カーポートの種類によっては、補助器具の「サポート柱」という補強器具がある製品もあります。

カーポートの柱を追加することで耐荷重が上がり、カーポートを雪の重みによる変形を防ぎます。
取り付けは比較的簡単ですが、取り付け位置を誤ると逆効果になるため、設置してもらった業者や専門業者に相談することをおすすめします。

 

◎屋根材の交換

カーポートも他の設備同様に設置年数が経過するにつれ、重みに対する耐久力が弱くなります。

特にポリカーボネートの屋根材は紫外線で劣化していくため、透明度が落ちている、ヒビが入っている、色が白く濁っているなど目に見える形で異変がある場合は、交換のサインです。

 

3. アプローチや玄関まわりの霜対策

 

玄関付近の霜は見た目では分かりにくく、滑りやすいため、冬の転倒事故が多い場所です。

特にタイルやコンクリートは霜がつきやすいため、早めの対策をしておきましょう。

 

◎タイルの滑り止め加工

玄関アプローチをタイルで施工している場所は、霜が降りると非常に滑りやすくなります。

滑り止め加工を施す方法があり、薬剤を使用することで摩擦力を上げることができます。

施工自体も簡単に行うことができるため、比較的手軽に行える対策です。

 

◎屋根のひさしを延長する

玄関にひさしがあるだけでも霜の付き方は変わります。

屋根がない状態だと、夜の冷気が直にタイルへ降りるため霜が付きやすくなります。

ひさしを少し広げるだけでも霜に対して効果があります。
また、玄関前に屋根を追加する「エントランスルーフ」も人気の工事です。

 

◎凍結防止マットや融雪剤の活用

霜が付きやすい場所だけに敷く凍結防止マットは手軽な方法です。

また、融雪剤を使用することで凍結を防ぐことも可能ですが、融雪剤の種類によっては植栽や金属を痛めたり腐食してしまうものもあるため、用途に合った薬剤を選ぶ必要があります。

 

4. 外階段やスロープの安全確保

 

階段やスロープは凍結すると非常に危険です。

凍結していなくても凍りやすい素材の場合、冬だけ滑り止めを付ける方もいます。

 

◎階段への滑り止めテープやゴム材の設置

階段の踏み面に貼るタイプの滑り止めは種類が豊富で、ゴム製や砂のようなざらつきが付いた物などがあります、

設置費用も比較的安価なため、お手軽に対策できます。

 

◎スロープの素材変更

自転車を押したりベビーカーを使う家庭では、スロープの凍結が特に危険です。

仕上げ材を細かい凹凸のあるタイプに変えることで、凍結による影響を受けにくくなります。

 

5. 車の乗り降りを楽にする外回り改善

 

冬は車の乗り降りが普段より手間になります。

特に霜が降りた朝は時間に余裕がないと焦ってしまいがちです。

 

◎カーポートの屋根を延長する

カーポートの屋根が短いと、車のドアを開けた時に雪が落ちてくることがあります。

対策としては、カーポートの屋根を少し長くするだけで落雪のリスクを減らすことができます。

 

◎カーポートを2台用にする

1台用から2台用へ変更することで、駐車する車付に作業できる空間が出来ます。

急な雪の日でも、タイヤ交換やチェーン設置の作業ができるため便利です。

 

◎センサーライトの設置

早朝の出発や夜の帰宅時は足元が暗く、凍結している部分に気が付きにくい傾向にあります。

カーポートから玄関までの動線にセンサーライトを付けることで凍結した場所を見落とすリスクを軽減出来ます。

 

積雪前にチェックしておく10項目

 

最後に積雪が本格化する前に確認しておいた方がいいポイントをご紹介します。

 

  1. カーポートの屋根に割れやたわみがないか

  2. サポート柱の有無を確認

  3. 玄関タイルが滑りやすくなっていないか

  4. 外階段の踏み面がすり減っていないか

  5. 給湯器周辺の配管がむき出しになっていないか

  6. 外灯が切れていないか

  7. 駐車場まわりに段差やひび割れがないか

  8. 雨樋が詰まって雪が落ちやすくなっていないか

  9. 屋根材に汚れや劣化がないか

  10. 風が強く当たる場所に補強が必要か

 

この10項目を、冬が本格化する前に確認しておくとより安心して過ごすことが出来ます。

 

最後に

 

福島県では雪や霜は毎年のことであり、家の外回りも雪による影響が掛かってきます。

その範囲は、カーポート、玄関、階段、給湯器、外構全体の素材など影響を受ける範囲も大きいです。
冬の寒さが本格化する12月に見直しをしておけば、年末年始の慌ただしい時期に焦ることなく、安心して過ごすことができます。
セットホームでは、今回ご紹介した外回りの問題に関して随時ご相談を受け付けております。

こういうこともできるかな?でも問題ありません。気になることがあればセットホームまでご相談ください。

 

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